タイムライン vs. トポグラフィ
#ミニペーパー
Slackのワークスペース多すぎてしまう問題。いろんなワークスペースを行き来して返信する必要がある。これを「管理」するということにブルシットジョブみがある。
ここが過度に物質的(物質性/アイデア性)なのが問題で、勝手に消えて行ってほしい
Arcでタブが勝手に消えてもいいことが判明したように
本当にちょびっとだけ、一部のチャンネルだけに参加したいのに、ワークスペース単位で参加しないといけないinflexibleさ
LINEのトークルームの管理に困ったことない。これは勝手に消えるアイデア的なものだから
Docsのコメントが無限に増えてしまう問題(コメント vs. Pull Request)
これも勝手に消えないことが原因
でもDigital Gardenでは勝手に消えないことがよしとされている。その2つの間にある違いは何なんだろう
SNSは「今」起きていることに過剰にフォーカスが当たっているから、長期的な思考を醸成できないという問題へのアンチとして消えないTopographicalな構造が求められている
一方、今目の前にあるタスクを処理したいのにTopographicalな構造の中を探索することを求められるせいで、集中力が落ちるしイライラする
そう考えると、物質性/アイデア性というのはやっぱり本質をついてると思う
物理世界は、脳内でTimeline的に考えて、Topography的な環境にアプローチするという構造になっている
しかしパソコンはオブジェクトでもあり脳の延長でもある
Topographicalな場合、PCにオブジェクトとしてインタラクトしたいときにはその恩恵を受けるが、それが脳の延長だと考えるとフィットしない
脳でいろいろ考えてから操作することが必要なので、Attention spanが短くなった現代人には認知負荷が高い
一方Timelineな場合、自分の思考に寄り添ってまとめて認知負荷を減らしたいときにはその恩恵を受けるが、それを「環境」だと捉えると、一度に一側面しか見られない偏った/スキャンダラスなものになってしまう
Timelineは認知負荷が低すぎて、単純なストーリーしか伝えられない。認知に寄り添いすぎ。Timelineから入ってくる情報がそのまま自分の思考になってしまう。
過去24時間の出来事しか載っていないから、頭がそれに埋め尽くされる
この2つを分離することが必要。脳の延長としてのコンピュータと、オブジェクトとしてのコンピュータ。
Digital Gardenのオリジンを見ると、Personal wikiのことを「My hub for thinking」とも言っている。これはどういうことなんだろう。考えるとはどういうこと?
トポグラフィを見ながら、脳内ではタイムライン的に考えるということだろう。
ビジュアル・シンカーの脳的に言うなら、スキーマで考える人はもしかしたらトポグラフィをそのまま思い浮かべて考えることができるのかもしれない。視覚思考者と言語思考者でPCのProblematic Useに違いはあるんだろうか?
タイムラインとトポグラフィの統合をシンプルにやるなら、タイムラインとトポグラフィをそれぞれ別のウィンドウで表示して、タイムライン側からトポグラフィを操作できるようにする。
もっともトポグラフィなものとは?
(巨大な塊で、追っていくのが難しいもの。追っていく過程で思考がドリフトしやすいもの)
コードベース
Wikipedia?
もっともタイムラインなものとは?
ソーシャルメディア
1つのチャット
単純に、議論をしていく中でSingle source of truthがどんどん更新されていくチャットアプリがほしいな
今までは、通話をすると「口頭でそれをやりつつ共同編集ノートで編集」みたいな感じだった。それが随時行われたら面白いのでは
Canvas Chat
タイムラインとトポグラフィを統合している事例
SiriのApp Intent + Live Activity
タイムライン内にトポグラフィを分解したものを表示
ChatGPTなどのCanvas
同じトピックについてタイムラインとトポグラフィを並置
チャットアプリ(?)
トポグラフィの中にタイムラインがある
Scrapbox, Wikipediaなど
全体としてはトポグラフィだが、更新履歴という形でタイムラインとして見ることもできる